私にとっての暮らしの中のアート
6月の展示会後、私事でいろいろありご無沙汰の更新となりました。
気づいたら初夏から真夏へ季節もすっかり変わりましたね。
今年の酷暑はさすがに堪えますがこの季節は嫌いじゃありません。
アートに携わる者としてアートと暮らす、とはどういうことか?とふと考えたりします。
皆さんの好きな暮らしの中のアートとはどういったものでしょうか?
私にとってのそれは暮らしを彩るインテリアの一部としてのアート、というよりも自分をキープするために必要不可欠な踏ん張る力を生み出す栄養素のようなもの、なんじゃないかなと最近考えています。
このアートはニューヨークの作家、Hodaya Louisにより描かれた一枚。
タイトルは “all your perfect imperfection”
日本語に訳すと”あなたの完全なる不完全” つまりあなたの良いところも悪いところもすべてひっくるめて、と解釈しています。
Hodayaがこの作品を仕上げたとき、顔に飛びちったインクを見てあまり満足のいくものではなかったのだとか。
だけど一夜明け改めて見直してみるとそのインクのしみも作品の中の彼女のパーソナリティを形成する一部として愛おしく感じられたそうです。
自分が欠点と思っているところもこんな風に見方を変えて自分のユニークな一面として向き合っていけたらと私に勇気を与えてくれる一枚になっています。
次回は6月の展示会でご購入いただいたステキなマダムのストーリーをご紹介したいと思います。